長崎市議会 平和事業について行政視察
長崎市での行政視察の内容は、平和教育についてと戦災建造物の保存についてが主なテーマです。
平和教育については、「被爆体験の継承」と「平和の発信」の2本柱から「平和の創造」へ、対話型授業が行われ、
小学生には『今の日本が平和か?』という問いかけのもとに「平和」について主体的に考えることを目的としていました。
中学生には実在する科学者をモデルとして、核兵器開発に参加するか否かを自分事として考え、友達と議論する活動が行われていました。
以前は被爆者の方からお話を聴くことを平和教育の中心としてきたが、対話型に変えることによってより主体的な学びが出来るとともに、
被爆者の方たちにも新たな発見があるようです。平和教育を積み重ねてきたことが伺える貴重なお話でした。その積み重ねから生まれた
平和教材もいただきました。ワークシート形式となっていて、自分自身の過去の学びを振り返ることが出来るようになっています。
東大和市でも参考にいたいと思います。
また、戦災建造物保存の取り組みについても、東大和市の変電所の写真をみて弾痕の穴を見るなり、「この穴に雨水が入り、保存が難しいですね。」
と戦災遺構保存の大変さも、すぐにご理解いただきました。
長崎市にも多くの戦争遺跡があり、その保存に当たっては原爆被爆対策部が設けられ職員も47名の体制が整えられています。平和事業の大先輩として多くのことを学ばせていただきました。